2018.11.19 姫路のタンナーさんへ見学に行ってきました

こんにちは。
先週末は、革日和企画「たつの皮革まつりバスツアー」に参加してきました。
午前中は、たつの皮革まつりに立ち寄り、ニューレザーコンテストや
示ブース、販売ブースなどを見てきました。
ニューレザーコンテストではB級、C級の革を、
鞣しの技術や加工でいかに良い革になるよう仕上げれるかのコンテストなども行われており、
会場では色んな革を触ってみることが出来ました。
 
そして午後からは、皮を革にしてくれるタンナーさん見学!!!!
1件目は、新喜皮革さんのタンナーを見せて頂きました。
新喜皮革さんは、馬革を主に鞣しているタンナーさんで、
コードバンという馬のお尻の革を製作されていることで有名です。
 
工場の中に入ると、お馬さんの革が塩漬けにされた原皮が積んでありました。
まだ毛が付いていて尻尾も残っているんですよ。
皮は国産のモノもありますが、主にアメリカ、オーストラリア、ヨーロッパ、東南アジアから
腐らないよう塩漬けにされて輸入されています。
 

 
ちなみに日本の革じゃないの??っと思った方もいると思いますので、
ちょっとツアーで聞いたお話しますね。
松坂牛などの日本の牛は霜降りの美味しいお肉が多いのもあり、
ぷくぷく太るのです。
太った牛さんの皮は少し伸びてしまう為、良質な革が取れないらしいのです。
なので日本では国産の皮はあまり使われていませんが、
国産の牛には焼き印が入っていない伸びる革という面で、
大きなカーシートのカバーなどに使用するなど
外国で好まれて使われているそうです。
豚革はほぼ国産の豚でまかなわれており、
馬革は、日本では馬肉を食べる地域が少ない為
外国輸入が多いらしいですよ。
 
次に見たものは大きな樽。
先ずは鞣し工程に進む前に皮を綺麗に洗います。
 

 
これは原皮に付着している汚物を取り除く作業を行う樽です。
たくさんの水を樽に入れて洗い、
その後、フレッシングマシーンという機械で裏側についている肉や脂肪などを取り除き、
石灰に漬けてアルカリ性にし繊維をほぐし毛を抜きやすくします。
そして分解機を使い銀面とトコ革に分け、脱酸・酵解へてを経て準備工程が終了となります。
 
準備工程が終わると鞣しの作業。
鞣しにはクロムなめし、タンニンなめし、混合なめしとあります。
今回はn.likoで使用もしている、タン二ンなめしの工程の見学をしてきました。
タンニンなめしとは、植物の渋タンニンで革を鞣す方法です。
なめし方は樽で鞣す方法と、ピットで鞣す方法とありますが、
今回はピット層での工程見学でした。
 

 
このピットにはミモザのタンニンが薄く溶かされており、
皮を徐々に濃い濃度のピットに付け込んでいくことで、革に耐久性を持たせていく作業です。
この工程は2週間から1ヶ月ほどかけて行います。
鞣し工程が終わると、背割り作業、水絞り、等級選別、をした後
裏削りをし最終的な厚みに仕上げていきます。
 

 
そして乾燥。
乾燥も色々工程はありますがすべて見ることはできませんでしたので、
つり下がっている革達をどうぞ!!
沢山干されていました。
 

 
見学の合間には、コードバンの革についての説明も詳しくしていただけました。
繊維の詰まり方や見分け方なども教えて頂き驚きばかりでした。
右の写真はランドセルが作れる革か確認中なのですが、
革の状態によっては1頭の馬からランドセルが1つ取れないこともあるそうです。
なのでそれだけ貴重な革なんですよね。
コードバン。
 

 

 

 

 

 

 
 
その後は、染色の説明も受けました。
染色は樽で行う場合と、機械で吹きつけていく仕方があることも教えて下さいました。
こんな大きな機械に通して染色するそうです。
樽や機械以外にも、人の手を使って色を吹きつけたりもします。
作りたい革の表情によって職人さんは使い分けているそうですよ。
 

 
最後に磨きの作業。
ガラスをあてて磨くことでつるつるになるのです。
タンニン鞣しだからこそこの光沢が出るのですよね。
 

 
2件目はオールマイティさんのタンナーを見学させて頂きました。
革の処理の工程を聞かせて頂き、中の様子が見える樽で染色の工程を見せて頂きました。
革によっては何回か分けて染色したり、色んな配合で作業を行っていることを教わりました。
オールマイティさんでは、タンニンなめし革を製作しており、牛、豚、鹿、
最近では猪の革の鞣しにも挑戦されているタンナーさんです。
オールマイティさんでは小ロットからの製作も可能なので、
じっくりと先方の方々と相談し、
こだわりを再現して鞣して下さるそうです。
こだわりのある革を1つ1つ作り上げていかれているのが
お話を聞いていてすごく伝わってきました。
 

 
鞣された革も色々見せて頂きました。
オールマイティさん独自の鞣し方姫山水、渋山水の革を見せて頂いたりもしました。
革は乾燥すると縮むので、振ったりもんだり、伸ばしたりして柔らかい革にするのですが、
どのぐらい伸びて変化するかも色々見させて頂きました。
少し硬めの革が引っ張ると伸びて柔らかくなるのにはびっくりでした。
 

 
そして革の扇子に団扇。
革も色んな技法で薄く加工できることを初めて知りました。
これはびっくりでした。
 

 
扇子ができたら折り紙も革。
ほんとに薄く折り紙だけど革なんです。
すごいですよね。職人さん!!
 

今回は2件タンナーさんの見学に行かせて頂きましたが、
製作工程を学べ、革は手間暇かけて作られていることがわかり
とても勉強になりました。
 
革が好きになり、そして職人の世界に足を踏み入れた私。
大好きだからこそ学ぶのも楽しく、作り出すことも楽しい。
そしてもっと知りたい!!作りたい!!と前に進んで行く自分がいます。
人生で自分の好きを見つけることができてほんとよかった。
 
これからも好きを形にできる様頑張っていきます!!
来月は東京!!
レザーフェアーでn.liko探ししてきます。
39歳にして初めての一人旅。
ちょっとドキドキだけど自分探しの旅楽しんできます。
 

 
n.liko noriko